キャンプでの醍醐味について

キャンプの醍醐味は、なんと言っても、友人知人のコミュニケーションの場になるということだ。ただ楽しむだけではなく、共同作業である調理やテント張りなど、そこにコミュ二ケーションをとることが必要となる。昨今、コミュニケーションスキルという言葉が生まれた。私が若い頃には、そんな言葉は存在しなかった。嫌でもコミュ二ケーションを取らなければならない場面が往々にしてあったからである。従って、結局は暗いとか後ろ指を刺される結果になったとしても、それは、コミュ二ケーションを取った結果であるから、今の若者とは雲泥の差があった。キャンプに行けば、たとえ見ず知らずの人でも、会話をしないと成り立たない遊びである。少々ストレスを感じても良い。結果よければそれで良い。事前に、価値観の相違から、ストレスを感じたとしても、あとの食事会などでは楽しく過ごせることが出来る。そうなってしまえば、もう全て水に流せるのが人情であろう。また、キャンプにつきものの遊びがアウトドアである。アウトドアの遊びを行うと、どんなに内向的な人でも、開放的な気分になるのは、言うまでもないだろう。そこで、普段見ることのなかった自分や、友人の姿を発見することができれば、それだけで儲けものだ。遊んで、お酒を飲みながら、みんなで談笑する。こんなことでコミュニケーションスキルが身につくのだから、安いものだ。後片付けは面倒だが、それでもやらねば帰れない。そんな後片付けも、仲間でやることによって、いつの間にか楽しみにも変わるものだ。

キャンプをする人の今と昔

キャンプの楽しみは食事です。そして苦しみとまでは言いませんが面倒なのが後片付けです。以前はバーベキューや凝った料理を作っていたりもしたのですが、最近はそれも面倒になって簡単に済ませるようになってしまいました。近場のレストランや食堂で食事を済ませ、テントサイトに戻り、焚き火を眺めながらゆっくりと酒を飲むのです。食事を野外で作って食べるという、イベントはなくなりますが、こういったキャンプも悪くはありません。まず荷物が少なくて済むのです。そして後片付けがこの上なく楽なのです。簡単なオツマミだけを持参すればよいのですから思い立った時にキャンプに行けるのです。そうして必ず周囲のテントサイトを巡り、隣の晩ご飯ならぬ、各テントの夕食をチェックして歩くのです。テントサイトでの夕食は、十中八九バーベキューです。それに焼きそばと言うのが定番でしょうか。最近はあまり面白い料理をしている人は見かけなくなりました。以前は、たこ焼き機を持ち込んでたこ焼を焼いていたり、蕎麦を打っているつわものなども見かけてのですが、最近は皆大人しくなってしまったようです。以前に比べ格段にマナーは良くなりましたが、変わった事をする人は居なくなったようでした。以前はテントからスーツを着て出て行く人など不思議がいっぱいでしたが最近は皆、流行のアウトドアウエアに身を包み、高価なグッズで固めています。最近の格好の良いキャンパーはちょっと羨ましく思います。

キャンプ場で見た悪夢

そのキャンプサイトは海沿いの山間にあり、風の通り道になっているようでした。テント自体が風で飛ばされる心配はありませんでしたが、周囲の木々をわたる風の音がものすごく、その夜はなかなか寝付けなかったのです。家のベッドで眠っていて眠れないことはよくありますが、アウトドアで眠れないことはそうそうありません。相変わらず木々は凄い音で鳴っています。ふと視線を感じてテントの入り口を見ると、何者かがテントに侵入しようとしているのです。テントサイトの入り口は、暑かったためメッシュの覆いだけが掛けられていたのですが、そこへ何人もの人間が顔を押し付けているのです。ストッキングを顔にかぶった何ものかが何人もテント内に侵入しようとしている、といえば理解しやすいでしょうか。あまりの恐怖にテントの中で悲鳴をあげてしまったのです。その悲鳴がキャンプ場に響かなかったことを祈りますが、それはもう恐ろしい体験でした。そして自分の悲鳴で目が覚めたのです。風の音とテントの生地に顔を突っ込んで眠っていた為に見た夢であったのです。アウトドアで眠れない経験も初めてならば、悪夢を見たのも初めてでした。眠っていても人と言うのは耳だけは活動しているものと思われます。耳から入ってくる怖い音が、悪夢を誘引したのでしょう。翌朝は風もおさまり、見事に晴れ上がっていたのですが、ひょっとして、悲鳴を誰かに聞かれたのではないかと気が気でははなかったのです。